「put off」と「postpone」という表現ですが、どちらとも「何かを後に延ばす、または遅らせると」という意味合いがあります。
しかし、この二つの表現にはニュアンスの違いがあります。
今回は、「put off」と「postpone」の違いを説明していきます。
2つの表現の違い
「put off」と「postpone」の違いを簡単にいうと、まず一つ目はカジュアルかフォーマルか。もう一つは「後回しにする」と「延期する」の違いです。
一つずつ説明していきます。
カジュアルかフォーマルか
「put off」はカジュアルな文脈でよく使われる表現です。例えば、友達との会話や日常の会話で「仕事を先に延ばす」や「勉強を後回しにする」というようなニュアンスで使われることが多いです。
一方、「postpone」はよりフォーマルな文脈での使用が一般的です。ビジネスのメールや公式な発表で、会議やイベントを後の日に変更する際などに使われることが多いです。
ニュアンスの違い
「put off」は遅らせることに関連するネガティブなニュアンスを持つことがあります。例えば、何かを嫌だからやりたくないと感じるときに「put off」を使うことができます。
「postpone」という動詞は「延期する」という意味で、特定の日時や期間に計画されていたイベントや行動を後の日時や期間に移動することを示します。
例文を元により詳しく解説
put offの例文
例文を元に詳しく解説していきます。
I put off studying for the exam. 私は試験の勉強を後回しにしてしまった。
この文章は、単純に試験の勉強を遅らせる、あるいは他のことを優先して勉強をしなかったという意味が含まれます。
「put off」 を使用すると、単に勉強を先延ばしにしただけで、それがいつになるかや具体的な理由は強調されません。
一方でこれを「postpone」に変えた場合は下記のようになります
postponeの例文
I put off studying for the exam. 私は試験の勉強を後回しにしてしまった。
この文章も勉強を後に延ばすという意味は変わりませんが、「postpone」は通常、計画された何か(イベントやアクティビティ)を明確な未来の計画された日時に移動させるというニュアンスが強いです。この文の場合、ある種の計画的な延期や、明確な理由での延期を想像させる可能性があります。
どんな風に使い分けたらいい?
まずは、先ほど説明したように「put off」と「postpone」はカジュアルさとフォーマルさが異なります。なので、場がカジュアルなのか、フォーマルなのかによって使い分けると良いでしょう。
そしてもう一つはニュアンスの違いですが、これは簡単に言えば、「postpone」 は「計画的に延期する」という意味が強く、「put off」 は「とりあえず後回しにする」という意味合いが含まれます。
なので、無計画な物事に対して使う場合は「put off」を使用し、計画的な物事に使う場合は「postpone」を使用する。と覚えておくとわかりやすいと思います。
例文
put off
I always put off cleaning my room until the weekend. (私はいつも部屋の掃除を週末まで後回しにしてしまう。)
Don’t put off your responsibilities; it’ll only make things harder later. (責任を先延ばしにしないで;それは後で事をもっと難しくするだけだ。)
She tends to put off making difficult decisions. (彼女は難しい決断をするのを避けがちだ。)
postpone
Due to bad weather, the baseball game was postponed to next Sunday. (悪天候のため、野球の試合は次の日曜日に延期された。)
We might have to postpone our trip if the travel restrictions continue. (旅行の制限が続くなら、私たちの旅行を延期する必要があるかもしれない。)
The conference has been postponed until further notice. (会議はさらなる通知があるまで延期されました。)
まとめ
いかがでしたか?「put off」と「postpone」は和訳すると同じ意味のようになりますが、細かなニュアンスに違いがあることが理解できたかと思います。
状況に合わせて使い分けを頑張ってみてください。