「enough」と「sufficient」という単語ですが、どちらとも「十分な」という意味を持つ形容詞として使われます。
しかし、この二つの単語にはニュアンスの違いがあります。
この記事では、「enough」と「sufficient」のニュアンスの違いと使い方を説明していきます。
2つの単語の違い
簡単に違いを説明すると、まず「enough」は日常会話でよく使われ、「sufficient」はよりフォーマルな状況、特にビジネスや公式の文書でよく使われます。
また、使用する位置の違いと、用途の幅にも違いがあります。
一つずつより詳しく見ていきましょう。
enough
「enough」は非常に一般的な単語であり比較的カジュアルな文脈で使われることが多い単語で、日常会話や書き言葉でよく見られます。この単語は形容詞、副詞として使うことができます。
また、「enough」は感情を直接的に表現する際に使用されることが多く、しばしば不満やフラストレーション(いらだち)を示す文脈で使われます。
この単語は、その対象が何であるかによって、文の中での位置が変わることがあります。
例えば、「enough + 名詞」の形で使ったり、「動詞 + enough」の形で使うことができます。
sufficient
一方で「sufficient」は「enough」よりもフォーマルな単語であり、ビジネスや公式の文書でよく使われます。この単語は主に形容詞として使われ、後ろに名詞を取ります。
また、「sufficient」は感情を表現する際にはあまり一般的ではありません。
感情が含まれている文脈で使われることもありますが、より落ち着いた、抑制された感情の表現に使われる傾向があります。
「sufficient」は「enough」とは違って、基本的には名詞に対して使用されます。
通常は「sufficient + 名詞」の形で使われます。
例文
enough
I don't have enough money to buy a new car. 私には新しい車を買うのに十分なお金がありません。
You’ve done enough work for today; you can take a break now. 今日はもう十分仕事をしたよ、今は休憩していいよ。
Are there enough chairs for everyone? みんなのための椅子は十分ありますか?
sufficient
The evidence provided was not sufficient to prove the defendant’s guilt. 提供された証拠は被告の有罪を証明するのに十分ではありませんでした。
This amount of food is sufficient for three days. この量の食べ物は3日分に十分です。
Your apology is sufficient; I understand that it was an accident. あなたの謝罪は十分です; 私はそれが事故だったことを理解しています。
まとめ
いかがでしたか?「enough」と「sufficient」は少し似た意味を持っているため違いや使い分けを理解するのは難しいかと思います。この記事で多少なりでも二つの単語の違いや使い分けを伝えられていたら嬉しいです。