「clean」と「clean up」という単語ですが、どちらとも「綺麗にする」を表す言葉として使われることがあります。
しかし、この二つの単語にはニュアンスの違いがあります。
今回は、「clean」と「clean up」の違いを説明していきます。
２つの単語の違い
まず前提として、「clean」と「clean up」の動詞としての違いを説明していきます。
「clean」は「綺麗にする」「掃除する」という意味で、一般的な清掃活動を指します。
一方で「clean up」は「片付ける」「整理する」を意味し、散らかったものを整理したり、特定の場所を徹底的にきれいにする行為を指します。
それぞれをもっと詳しく意味や使い方をみていきましょう。
clean
まず、「clean」は一般的な「掃除する」や「きれいにする」を指します。これは家の中で日常的に行われる掃除活動を思い浮かべるといいでしょう。
例えば、部屋のほこりを取る、床を掃く、窓を拭くなどが「clean」の範疇に入ります。
clean up
一方で、「clean up」は「片付ける」や「整理する」という意味が含まれており、ものが散乱している状態から整頓された状態に戻す行為を指します。
例としては、食事の後にテーブルの上を片付ける、おもちゃが散乱している部屋を片付ける、工事現場の瓦礫を除去するなどがあります。
また、「clean up」は災害後の復旧作業のような、大掛かりな清掃や整理を伴うシチュエーションでも使われます。
例文を元にして違いを理解しよう
例文を使ってもっと具体的に説明していきます。
「clean」を使った例文
After the birthday party, we need to clean the living room.
誕生日パーティーの後、リビングルームを掃除する必要があります。
こちらの文では「clean」が使用されている為、「散らかり具合」のニュアンスは含まれていません。
つまり、単にほこりを取る、床を掃くなどの一般的な掃除が行われることを示唆した表現になっており、この文では、必ずしも大掛かりな片付けが含まれるわけではありません。
その為、この文章は不自然な文ではありませんが、最適な文とは言えません。
一方で、この文に「clean up」を使用するとどうなるでしょう。
「clean up」を使った例文
After the birthday party, we need to clean up the living room.
誕生日パーティーの後、リビングルームを片付ける必要があります。
こちらの文では、誕生日パーティーの後でリビングルームが散乱していることを想定し、その散らかった状態から元のきれいな状態に戻す必要があることを表しています。
つまり、こちらの文はパーティーの片付けや大掃除を表しています。
なので、パーティーによる大きな散乱が想定される場合は、「clean up」の方がより適切で具体的なニュアンスを伝えることができます。
例文
clean
Please clean your room before you go outside.
外に行く前に部屋をきれいにしてください。
I need to clean my glasses; they are very dirty.
メガネをきれいにする必要があります。とても汚れています。
She likes to keep her desk clean and organized.
彼女は机をきれいで整理された状態に保つのが好きです。
clean up
After the party, we need to clean up the kitchen.
パーティーの後で、私たちはキッチンを片付ける必要があります。
Can you help me clean up these papers?
この紙類を片付けるのを手伝ってくれますか？
It's your turn to clean up the classroom today.
今日はあなたが教室の掃除当番です。
まとめ
いかがでしたか？「clean」と「clean up」は少し似た意味を持っているため違いや使い分けを理解するのは難しいかと思います。この記事で多少なりでも二つの単語の違いや使い分けを伝えられていたら嬉しいです。
