「comment」と「remark」という単語ですが、どちらとも「コメント」や「発言」を表す動詞として使われることがあります。
しかし、この二つの単語にはニュアンスの違いがあります。
今回は、「comment」と「remark」の違いを説明していきます。
2つの単語の違い
簡単に違いを説明すると「comment」は事前に深く考えられた発言を表し、「remark」は熟考していない、突発的な発言を表します。
一つずつ説明していきます。
comment
「comment」は、何かに対して意見や評価を述べる際に使われる単語です。
通常、これにはある程度の思考や反省が含まれており、その人の詳細な意見や感想を表します。
例えば、ある映画に対するレビューにこのようなコメントがあったとします。
「この映画は本当に斬新なストーリーを持っていて、観ていて飽きることがありませんでした。
しかし、主演の俳優の演技がいまいちだったため、感動が半減してしまいました。」
このコメントでは、映画のポジティブな面とネガティブな面の両方をバランス良く取り上げており、具体的なポイントに触れながら全体的な評価を述べています。
このような状況では「comment」の方が適しています。なぜなら、レビューは通常、作品について深く考え、詳細な意見や感想を述べるために書かれるからです。
remark
「remark」は、何かに気づいたり、瞬間的な感想を述べる際に使われることが多い単語です。
これはしばしば短いコメントであり、熟考されていないことが多いです。
また、「remark」は時として皮肉や批評を含むことがあり、時には洞察に満ちた発言を表す単語と言えます。
例えば、友人と映画を観ている最中に彼が突然「この俳優、いつも同じ役ばっかりだよね」と言った場合を考えてみましょう。
この発言はその場の雰囲気や彼の直感的な感想に基づいており、深く考えられたものではありません。
このような発言には「comment」ではなく「remark」が使用されます。
ちなみに、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)においては、「remark」と「comment」の使い分けは曖昧になることがあります。
両方の単語は意見や感想を表現するために使われますが、SNSの文脈では「comment」の方が一般的に使用される傾向があります。
しかし、Twitterのようなプラットフォームでは、文字制限があるため、こちらの投稿には「remark」が使用されう可能性が高いです。
例文
comment
She left a positive comment on my photo. 彼女は私の写真にポジティブなコメントを残しました。
After reading the article, many people posted their comments. その記事を読んだ後、多くの人々がコメントを書きました。
I appreciate your comment on my work. あなたの私の仕事へのコメントに感謝しています。
remark
His remark during the meeting was very insightful. 彼の会議中の発言は非常に洞察に富んでいました。
I was surprised by her candid remark. 彼女の率直な発言に驚きました。
The teacher's remark made the student think deeply. 先生の発言がその生徒に深く考えさせました。
まとめ
いかがでしたか?「comment」と「remark」は少し似た意味を持っているため違いや使い分けを理解するのは難しいかと思います。この記事で多少なりでも二つの単語の違いや使い分けを伝えられていたら嬉しいです。