「ocean」と「sea」という単語ですが、どちらとも「海」を表す言葉として使われることがあります。
しかし、この二つの単語にはニュアンスの違いがあります。
今回は、「ocean」と「sea」の違いを説明していきます。
2つの単語の違い
まずは簡単に違いを説明します。
「ocean」はとても広くて、世界レベルでつながっている大きな海です。
一方で「sea」は「ocean」よりも小さく、陸に囲まれていることが多い海です。
この説明だけではいまいち両者の違いや使い方がピンとこないと思うので、
一つずつ詳しく説明します。
ocean
「ocean」は「大洋」や「海洋」と訳されることが多く、地球全体に5つしかありません。
5つのoceanは以下の通りです:
- 太平洋(Pacific Ocean)
- 大西洋(Atlantic Ocean)
- インド洋(Indian Ocean)
- 南極海(Southern Ocean / Antarctic Ocean)
- 北極海(Arctic Ocean)
sea
「sea」は「海」と訳されますが、oceanよりも小さく、多くの場合は陸に囲まれているのが特徴です。
oceanとつながっているけれど、地形や周辺の陸地によって1つの「海」として区切られていることが多いです。
例
地中海(Mediterranean Sea)
ヨーロッパ、アフリカ、アジアに囲まれた海。
日本海(Sea of Japan)
日本列島と朝鮮半島、ロシアに囲まれた海。
特徴
- oceanの一部だけれど、特定のエリアを「sea」として呼ぶ。
- 比較的浅いことが多く、周辺の国々の気候や文化にも大きな影響を与える。
- 海流の影響を受けやすく、漁業なども盛んに行われることが多い。
日常会話での使い分けポイント
① 広さを意識
ざっくり「海」と言う時は「sea」のほうが自然なことが多いです。
「太平洋」「大西洋」など、特定の大きな海の名前を言う時は必ず「ocean」を使います。
- 「広い海」と言いたい時は「ocean」を使う。
- 「海」とサラッと言うなら「sea」が自然。
例
I want to see the ocean.
広い海が見たいな
Let's go to the sea this weekend.
今週末、海に行こうよ
② リゾートや旅行シーン
ビーチや海水浴、シュノーケリング、リゾートの話なら、「sea」を使うことが多くあります。
つまり、「海=遊びに行くところ」というニュアンスなら、「sea」が適しています。
例
I love swimming in the sea.
海で泳ぐのが大好き
The sea is so beautiful here.
ここの海、すごくきれい
③ 大自然やスケールの話
壮大な自然や、広大な風景、または環境問題や地球規模の話なら、「ocean」を選ぶとより適した表現になります。
例
The ocean is so vast.
海はなんて広いんだろう
Protecting the ocean is important.
海洋を守ることは大切
④ 場所による使い分け
国や地域によっては「sea」と「ocean」の使い分けが曖昧なこともあります。
アメリカの西海岸(カリフォルニアなど)では「ocean」が多く使われがちです。
一方で、ヨーロッパやアジアでは「sea」が多く使われる傾向があります。
例文
ocean
I want to swim in the ocean.
私は海で泳ぎたいです。
The ocean is very blue today.
今日は海がとても青いです。
There are many fish in the ocean.
海にはたくさんの魚がいます。
sea
The sea is beautiful in the morning.
朝の海はきれいです。
We can see the sea from this hill.
この丘から海が見えます。
I like to walk by the sea.
私は海のそばを歩くのが好きです。